萬年山 東陽寺

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住職のひとり言

正月を迎えて

新年、明けましておめでとうございます。本年も何卒宜しくお願い致します。

 

今回のひとり言の内容は昨年の正月に起きた出来事についてです。東陽寺では例年、初詣に来られた檀家様には本堂に上がって頂き、御本尊様へ挨拶を願っています。そんな中、起きた出来事です。私が本堂の入口前に立っていると、ある檀家様が不思議そうな顔をして質問してきました。
『あの~。焼香のやり方、変わりましたか?』
『???』
状況がよく分からないまま、焼香台の所を見ると驚き・・・香炉にあった香炭が香合の中にあり、抹香全体から煙を出しているのです。すぐに対処できたので大事には至りませんでしたが、一瞬かなり焦りました。

さて、どうしてこんなことが起こったのか・・・。まだ冷静さを完全に取り戻せていない中、最初に考えたことは【自分が間違えて香炭を香合に入れてしまった】でした。最近の自分のボケを考えると有り得るとも思いましたが、よく考えてみると今回は違う。私が香炭を入れてから今回の出来事が起きるまで約30分。その間、数人の檀家様が本堂でいつも通り焼香をしている事を考えると、香炭を入れた時点では問題は無かったと考えられます。そうなると、お参りに来た誰かが香炭を香合の中に入れてしまった事になる。なぜそうしてしまったのか?真偽は分かりませんが、【焼香のやり方が分からなかった】という結論に至りました。

 

線香を使ったことはあるけど、抹香を使った焼香はよく分からない・・私が思っている以上にそういう方が多くいるのかもしれません。過去の法要中、小さな子供が焼香の時に間違えて燃えた香炭を取ろうとして、お父さんが焦っていたことを思い出しました。小さい頃から家族に連れられて、お寺に関りを持った方は焼香の仕方を覚えているでしょう。しかし寺離れが進んでいる現状を考えると、今後焼香のやり方が分からない人がどんどん増えてくると思われます。

 

折角、お参りに来て頂いたのに困らせてしまった・・・申し訳ない。『もっと寄り添え』と、仏様から言われたような気がしました。コロナの影響があり、ソーシャルディスタンスを守らなくてはいけません。だからこそ、心遣い・気遣いをいつもより大切にし、【寄り添える】よう意識していきたいと思います。