萬年山 東陽寺

お知らせブログ

住職のひとり言

令和二年・秋の彼岸に思う事

住職を引退し2年目、東堂として秋の彼岸を迎え、思う事を徒然に書きます。

 

コロナの影響があり、マスクの着用・消毒の徹底・三密の回避、時間を考えた分散参詣など、お参りの仕方にも変化が見られました。また、お参りを控えた人もいました。コロナと向き合い、賢く生活していかねばならない事を改めて感じました。そして同時に、コロナ生活がいつまで続くかと考えると、少し暗い気持ちになります。

 

そんな中、ある禅語が頭をよぎりました。

日々是好日…【毎日が良い日になるよう努めるべき】・【日々の良し悪し、自分の損得勘定に囚われ過ぎずに、今この時を大切にするべき】など。

自分にとってコロナの影響は、悪・損である。しかし地球にとってコロナの影響は、CO2を削減し温暖化抑制に繋がっている。そう考えると、今この時を少しは前向きに生きていける…そのような思いが浮かびました。

 

話を元に戻し、今年の秋の彼岸で思う事・残念に思う事がもう一つあります。それは彼岸花が彼岸中に見られなかった事です。私の父が住職であった昭和60年代から30数年間で、彼岸中日に彼岸花が咲いていないことは1度もありませんでした。まさに異常気象の影響。これから彼岸中に彼岸花を見られなくなる可能性があるという事です。今、一人一人がコロナ対策で生活習慣を大きく見直す様に、一人一人が温暖化対策で生活習慣を大きく見直す時期が来るでしょう。子供たちや孫の代に、彼岸のお参りの際、あの綺麗な花を見せたいものです。