住職を引退し2年目、東堂としてお盆を迎え、思う事を徒然に書きます。
今年のお盆は、例年になくお参りが少なかったです。それも仕方がないこと。コロナが蔓延し帰省・外出自粛、また日本中30度を超える気象が続いたからです。
今回の暑いお盆を迎えてお檀家様との雑談を思い出しました。それは私が住職なりたてのある夏の暑い日、『この気温では、日本はインド化してしまう』と・・・。あれから20年、当時はお笑いでしたが、毎日30度越えが続く今の日本を考えると、あのお檀家様の予言には脱帽です。
昨日も36度、朝から水撒きをし、受付場所でお檀家様をお待ちしていました。
お参りに来られる施主様の顔を見ると『私が住職なってから20数年、どの家も世代交代が進んだな』と感じます。また受付口から参堂を通るお檀家様を見ていると、若い子供連れも多くいらっしゃいました。お墓参りの大切さ・ご先祖様を思う気持ちを確実に引き継がれている事を感じ、安心しました。
そうは言っても50年・100年後・ご先祖様を大切にするこのお盆がどうなるか心配です。世の中は、コロナ化・熱中症多発、それと技術の進歩によりオンラインでのお墓参り等の変化もあります。お寺はお盆の歴史と伝統をどう継承して対応したら良いか、考えさせられました。