萬年山 東陽寺

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住職のひとり言

令和2年3月・・コロナについて① 

令和2年は東京オリンピックの年でした。しかし新型コロナが世界中に蔓延し、【オリンピックは1年延長】と異例事態となりました。
また普段の生活も大混乱でした。特にマスク・消毒液・トイレットペーパーの買い貯め騒動など、連日ニュースの話題となりました。
こんな時、私は江戸時代の僧侶・良寛さんの言葉を思い出します。
当時、新潟で大地震があり、地震に怯えた人が良寛さんに尋ねました。

「この災難から逃れる良い方法は何ですか?」

そこで良寛さんは答えます。

「災難がある時節には、災難に遭うが良かろう。死に遭う時節には死に遭うが良かろう。これ災難を逃れる妙法なり。」

これは、いつ来るか判らない地震にくよくよしても始まらない。今、自分にできることを精一杯しなさい…と解釈できます。

頭では理解できる…しかし実際に良寛さんのように割り切った考え方をするのは、私も難しい。

ただ今回の良寛さんの言葉が、【情報に振り回されすぎず、自分にできることを自分で考える】きっかけとなれば幸いです。

 

合掌