萬年山 東陽寺

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住職のひとり言

新聞記事より・・コロナについて②

令和2年4月9日の日本経済新聞に世界各国の新型コロナ感染者数・死亡数が掲載されていました。
世界全体で感染者140万名・死亡者8万名。世界で最も感染者が多いアメリカは感染者40万名・死亡者1300名。
日本は感染者4300名・死亡者100名。東京・大阪など7都市に緊急事態宣言が発動され、日本の生活も大混乱が続いています。

 

また同日の別の記事に【中国が海洋覇権へ強硬】・【北朝鮮がロケット実験を実施】などが報じられていました。

世界が人類共通の敵(コロナ)と闘う中、自国の利益のために争いが生まれている…このような現状に心を傷めます。

 

世界はコロナとの戦いで混乱しているが、お互い協力しあえているか?
コロナ問題の収束はいつになるか?経済は回復するのか?
疑問と不安が次々と浮かんできます。

 

そんな時、ふと思い出した言葉があります。それは前回紹介した良寛さんの言葉です。
【災難に逢う時節には災難に逢うがよく候。死ぬる時節には死ぬがよく候。これは災難をのがるる妙法にて候。】
人にはどうにも出来ないことが多々ある、それを受け止めなくてはいけない…。
そして、今の自分にできることを精一杯しなさい…。

 

『コロナにかかっても重症化する確率は少ないから大丈夫』・『自分は若いから大丈夫』など、

心の何処かで災難を見て見ぬふりをしている自分はいないか。まずは私自身ここからスタート。

 

次に今の私達に出来ることは何か?
手洗い・うがい・マスク着用・人との接触を控える。
今のご時世あたりまえの事だが、人は気が緩んでしまうもの…。今日の自分は大丈夫だろうか。

 

一僧侶として出来ることはないか?
医療従事者・福祉関係者をはじめ、新型コロナウイルスの最前線で働いてる方々へ…
深い感謝を述べると同時に、微力ながら協力させていただきたいと思います。

 

最後にもう一つ、一僧侶として出来ること…
日本・世界が混乱している時だからこそ、平和の大切さを発信したい。
コロナで生死の問題を抱えている方・経済的大打撃をうけた方からすると、

『今はそんなこと、考える余裕がない!』という想いもあるとは思いますが…。
それでも平和を祈り考え続けることは、お寺の務めでもあり、

情報を発信することで、平和を考える人が一人でも増えれば…。

それは、日本・世界の平和が一歩進んだと言えるであろう。

 

合掌