萬年山 東陽寺

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住職のひとり言

もうすぐ令和3年 

住職を引退し、東堂となり1ヵ月が過ぎました。もうすぐ令和3年、最近思い出した事を徒然に書きます。

令和二年元旦、曹洞宗発行【禅の友】の永平寺貫首・福山禅師様『年頭あいさつ』を思い出しました。
新元号【令和】の出典元となる【万葉集・梅花の歌】を引用し、禅語【梅花 雪に和して 香し】を紹介していました。
『早春に咲く梅花は冬の厳しい風雪に耐えてこそ、寒中にさえ凛とした香を発する・・人も苦難を耐え忍び、円満な人格の形成していくもの。この世は無常であり、予期せぬ出来事の連続です。近年、地球温暖化の影響であるのか、多くの自然災害が発生しました。自然環境と共にあることを、私達はもう一度考え直すべきであると。』

私自身、地球温暖化問題には以前より深く関心を持っていました。
温暖化をどう食い止めるか・・私自身がすぐに出来ることは?一人一人の意識を変えていくには?
禅師様のお言葉を思い出し、僧としてこの危機感を私が皆様に発信しなければと・・再度強く思った。 
そんなことを考えていると、後ろから大黒の声が聞こえた。
『そういうことを他人に言う前に、もっと自分の事をしっかりして下さい。あなたはお米一粒に対す感謝・無駄はないことはわかりますが、食べ物以外のものに対する無駄は、まだ沢山ありますよ。特に丁寧に物を扱う気持ちが足りません。』
と言われ、我に返った。
・・・・。本当に大黒の言う通りです。
『常に物を大切に、丁寧に扱うことを忘れずに』・・円満な人格の形成に向けて、日々精進していきたいと思います。