最近、大手電力会社が規制料金を値上げするという報道をよく見かけます。2023年4月から30~40%近い値上げ実施を申請したところ、政府からは調整を求められ、値上げ幅や実施日などを再度検討しているようです。安全の確保を大前提としつつ、安定的で安価なエネルギー供給の確保と気候変動問題への対応を進めるという方針【S+3E】を政府は掲げていますが、この目標はやはりハードルが高く今後も苦戦が予想されます。
以前のブログでも述べましたが、私は日本の原子力発電に対して消極的です。理由は日本が唯一の原爆被災国であり、原発事故も経験したことなどを挙げました。しかし情報収集をしているうちに、私の考えに一石投じる・そんな情報を見かけました。それは原子力発電・最新技術についてのサイトです。そのサイトでは最新技術の一例として、『事故等で冷却機能が喪失しても自然冷却が可能な小型原子炉』・『沸点が非常に高い金属ナトリウムを冷却材に使用した原子炉』などが挙げられていました。どの技術も万が一の際、如何に被害を最小限に収めるか…というところに着目していました。ゼロリスクは成立しないことを前提として、原子力発電の【安全性】と【危険性】、どちらも偏ることなく情報発信を続けて頂きたい、それが国民の理解を得る近道だと感じました。
世は無常であり、その変化のスピードはどんどん上がっているように思えます。私も自分の考えを固辞することなく変化を受け入れて、その度に何度も考え直さなければならないと再認識しました。まだ私の中では原子力発電に抵抗がありますが、研究・開発には素直に応援したいと思います。