萬年山 東陽寺

お知らせブログ

住職のひとり言

G20サミット

令和4年11月・インドネシアでG20サミット(20の国・地域による首脳会議)が開かれました。世界の食糧危機・エネルギー価格高騰に対しては共通の方向性を示し、ウクライナ問題については「ほとんどのメンバーが戦争を強く非難した」と記されました。しかしロシアへの経済制裁については意見の対立が続いているようです。
私は今回のニュースを世界平和への一歩前進と捉えましたが、ロシアではどのように報道されているか気になります。「ほとんどのメンバーが戦争を強く非難した」という事実はロシア国内で正しく放送されているのか?またロシアへの経済制裁に対して消極的な国では今回の会議結果をどう受け止め、どのような報道をしているのか‥そちらも気になります。今回のサミットの結果は、本当に私が感じたように世界平和への前進なのか、それともロシアへの経済制裁を巡り世界の2極化が進んでしまったものなのか‥これからも観察を続けたいと思います。
私達の周りには多くの報道・情報が溢れています。事実は一つでも報道のされ方は様々です。逆に同じ情報でも受け止め方・捉え方は人によって違いが出ます。正しい情報を正しく受け取る力・自分中心の見方や偏った見方をせず、ものごとを正しく見る力【正見】が、今を生きていく私達にとって重要になってきていると思います。