萬年山 東陽寺

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住職のひとり言

自然の力・人の力

我が家ではベランダで野菜を育てています。最近、妻が私にこんなことを言いました。
「このつるむらさき、夏はすくすく葉を伸ばすのに、冬になると葉は大きくならず花ばかり咲く…種を残そうとして。自然の力は良くできてる」
そんな話を聞いて、前日読んだ新聞を思い出しました。

 

新聞のタイトルは、『温暖化と生物 山火事、光合成が解決?』です。
2019年頃、オーストラリアで大規模な山火事が起きました。この火事により、オーストラリアの化石燃料消費による年間排出量の約2倍にあたるCO2が発生したそうです。しかし山火事で出来た栄養分は煙や風によって海まで運ばれ、海では植物プランクトンが異常発生し、結果として山火事で起きたCO2の約95%を光合成によって吸収したそうです。自然の力のすごさを目にした思いです。

 

自然の力と比べると人間一人の力・影響力は微々たるものです。しかしその微々たるものが積り、地球温暖化の問題が起きています。逆に言えば、微々たる力も集まれば、地球の環境を改善することも可能だとも言えます。世界中の個人個人が変わり、企業及び社会が変われば…自然界が光合成でCO2を吸収したように、地球上のCO2も人の力で激減すると信じています。私自身も温暖化解決に向けて、仏様の教えである『小欲』『精進』の生活を心掛けたいと思います。