萬年山 東陽寺

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住職のひとり言

宇宙開発

令和4年12月、月面探索「アルテミス計画」の第一弾として打ち上げられた宇宙船が地球に帰還しました。この計画には米国をはじめ日本・欧州も参加しており、将来的には月面基地の建設・火星への進出を計画したものだそうです。また、日本民間企業の月面着陸船の打ち上げが成功し、民間企業として世界初・月面着陸を目指しているという報道もありました。

 

この1年間、コロナの恐怖・ウクライナの戦争と暗いニュースが続いたため、今回の明るいニュースを聞き嬉しく思いました。しかしこの明るいニュースにも残念なことに裏があり,それは米国と中国の宇宙開発対立が激しくなっているという内容です。

 

今も昔も、宇宙の神秘への憧れは世界共通の価値観のはずなのに…手を取り合うことができないのか?手を取り合うことが難しいのならば、せめて良きライバル関係(スポーツ同様、競争はするけれども相手に対して敬意を持つ関係)を築けないのか?そんな思いに駆られます。利権争いなど世俗的な価値観に囚われるのでなく、無限ともいえる広大な宇宙においては、もっと大きな視野をもって臨んでいけると思います。今度の宇宙開発が今までの価値観を見直す機会となり、世界共通の発展の一歩となることを心より願います。