萬年山 東陽寺

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住職のひとり言

エネルギー資源問題

先月、ロシアのエネルギー資源に依存が強いEUで新たな政策が発表されました。その内容は、需要の高まる冬前に天然ガスを備蓄することで、ロシアのエネルギー資源依存脱却を目指すというものです。またドイツでは、今まで55%もロシアに依存していたガスの調達を、2024年までには10%程度に下げると宣言しています。このような政策を実現するには、ロシア以外のエネルギー資源増産が欠かせません。そのため日本も含め各国が連携し、クウェートの石油会社に増産の支援を開始しているそうです。また、再生エネルギーなど他のエネルギー源を確保する動きも加速しそうです。しかし、それでもロシア以外のエネルギー資源の奪い合いが生じる可能性は高く、世界的に石油などの価格が高騰しインフレが起きると指摘されています。

 

エネルギー資源の問題だけでも、我々普段の生活に与える影響は大きいでしょう。しかし問題は当然それだけではありません。『水産物の高騰』・『北方領土問題』・『自衛隊・憲法の問題』など問題解決に向けて、「大きな決断」や「何かしらの我慢・犠牲」が必要とされてくると思われます。一人一人の判断・決断は分かれると思いますが、最後に一僧侶としてお願いがございます。どうか「日本だけでなく世界のことも」・「今の私達だけのためではなく、過去・未来のことも」…そういった『大きな視野』を持った判断を少しでも考慮して頂けたら、ありがたいと思います。   合掌